社葬

社葬とは

会社の社長や会長・重役、もしくは会社に特別な貢献のあった人が亡くなられた場合、葬儀は社葬、あるいは準社葬という形で行われます。

社葬のランク

社葬には現役の社長・役員であれば問題ありませんが、元社長・元役員の場合はどうするのか、又その職責によっても社葬の内容が変わってくるので会社としてどこまで関与すればよいのかを決めなければなりません。

社葬の取扱基準(例)

A.葬儀経費の一切を会社が負担する
①現職の社長・会長又は代表取締役が死亡したとき
②社長・会長として在籍期間が長かった元役員が死亡したとき
B.寺院関係以外の経費を会社が負担する
①現職の副社長・専務・常務が死亡したとき
②社長・会長として在籍期間の短かった元役員が退職後すぐ死亡したとき
③現職役員が業務上の疾病などにより死亡したとき
C.葬儀の経費を社葬費として一部負担する
①社長・会長であった元役員が死亡したとき
②副社長・専務・常務であった元役員が退任後すぐ死亡したとき
③現職役員が死亡したとき
④元役員が退任後すぐ死亡したとき
⑤その他、会社業務遂行中に社員が死亡したとき等・・・

※会社の規模や内規によって基準が異なりますので、役員会などでそのランクを決めることが望ましい。

社葬には、多額の費用が必要となります。今回決めた基準が前例となって、
あとあとまで問題となる場合もありますので、決定については
慎重に行うことが必要です。

経費について

  • 葬儀の準備段階として、まず取締役会を開き、その議事録を作成しなければ、いくら経費としての領収書が揃っていても認められない場合があります。
  • 会社が費用一切を負担する場合であっても、自宅における通夜・葬儀費、僧侶、神官関係その他の諸経費を含めても約7割~8割くらいでしょう。
  • 香典類は会社宛・故人宛いずれにしても遺族に渡し、香典返しの品は遺族から渡されるのが一般的です。

同族会社と非同族会社

同族会社においては法人としての経費と、個人的な経費とが混同されやすいので十分考慮すべきです。又各法人税担当者の見解やその企業形態によっても多少異なるので税務処理については会社経理担当者と税理士とで打ち合わせてもらい、すべて任せたほうがよいでしょう。

社葬費用の扱いは

社葬が会社の単独あるいは遺族との共催であっても常識の範囲をこえない程度の支出項目であれば社葬費用は福利厚生費として損金に落とすことができます。

損金にできる費用

①葬儀・火葬・還骨回向などに要した費用
②社葬を行うにあたって社員などでは行き届かない作業の為雇ったアルバイト代や食事代
③新聞などに載せる死亡広告・死亡通知状・会葬礼状など葬儀に際して通常必要と認められるもの

葬儀費に含まれない費用

①香典返しの費用
②戒名・法名としてのお布施料
③墓碑、及び墓地の永代使用料
④法事や初七日に要した費用
⑤医学上、又は裁判上の特別の処置に要した費用

費用の名目

会社の経営規模・死亡した人の社会的地位や功績などから妥当と思われる範囲でのみ損金とみなされるので、過大とみなされた葬儀費用や葬儀に含まない費用を会社が支払った場合は、死亡した本人への退職金、又は賞与として取り扱われることもあります。

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社葬の準備

社葬が決定したら、葬儀の最高責任者として葬儀委員長、それを補佐し実質的な実行の中心となる葬儀実行委員長、又各係を選んで依頼します。

葬儀委員長を決める

葬儀委員長を選任するにあたっては委員長候補の人や役員会・株主などの意向を充分確かめてから進める必要があります。
・社長以外の要人の葬儀の場合・・・社長
・社長の葬儀の場合・・・・・・・・・・・・会長・副社長・専務

※故人と特別の親交があり社会的地位のある外部の人を委員長に依頼する場合もあります。

社葬の形式

  • 故人の生前信仰していた宗旨によって決定されますが、宗旨をもたなかった場合は喪家の宗旨によって決めるのが一般的です。
    ※故人の遺言や喪家の意向によって無宗教告別式を行うこともあります。
  • 形式としては仏式・神式・キリスト教式(カトリック・プロテスタント)無宗教式とに分けられます。

葬儀社の選定

  • 社葬はそう多くあるものではないので、社葬に経験の深い大きな葬儀社を選んで依頼することが必要です。
  • 葬儀社は祭壇を設けたり幕を張ったりするばかりではなく、社葬の運営すべてを企画実行しますので、担当者は葬儀社との線密な打ち合わせが必要です。

葬儀日程及び式場の選定

  • 日時を決定するにはまず葬儀式場がその日に空いているかどうかの確認が必要ですが、遺族や関係者と打ち合わせ、都合の良い日を選定します。

    年末年始の葬儀

    年末に死亡した人の社葬は翌年1月中旬から下旬にする例が多いようです。葬儀の時間はほとんどの場合、午後に行われますが、正式に決定するには葬儀社と打ち合わせながら進める方が良いでしょう。

  • 式場の選定は、収容人数等を確認し社葬の規模と照らし合わせて決定します。

社内外への通知

  • 社内には掲示板を利用したり、部署ごとに通達します。
  • 社外の早急に対応しなければならない人達には、まず電話連絡をし、それと同時に新聞広告や通知状を郵送する方法をとります。

    社葬における新聞広告

    広告を出す新聞社の数と、どの位のスペースで出すかをよく検討しなければなりません。
    社葬の場合は後日『会葬御礼広告』を出すケースが多いので併せて検討しておく必要があります。

  • 氏名(旧字体・新字体)肩書き等の誤字脱字に注意します。

死亡広告(例)

叙位・叙勲

  • 生前に叙位・叙勲を授かった場合は、仏式・神式の社葬において、正面看板と、祭壇脇に立てる銘旗に、その旨を記する場合があります。
  • 祭壇の側に位記・勲位・勲章・賞状額等を飾る場合は早めに葬儀社に連絡し飾り位置を決め、当日の朝に飾ります。

社葬進行上の注意

  • 社葬にあたっては、第一の葬儀執行者は葬儀委員長で、次に喪主・遺族となります。
  • 遺骸、又は遺骨が式場に到着する時は、葬儀委員長が奉持、又は先導して祭壇に向かいます。
  • 告別式終了時においても同じで遺骸が茶毘にむかう際は先導し、遺骨が自宅、又は墓所にむかう際はまず葬儀委員長より奉持され、乗車する直前に喪主に戻されます。社員は、その送迎にあたり、揃ってお迎え・お見送りをし、全社あげて哀悼の意を表し、社葬の意義を高めるよう努める事が必要です。
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社葬の式次第

社葬は式次第により進められていくので、式場の準備と共に作成しなければなりません。

葬儀の形式

仏式・神式・キリスト教式・無宗教式とありますが、宗旨や僧侶・導師の意向によって式の流れも多少の相違はあります。

  • 仏式式次第(例)
  • 神式式次第(例)
  • キリスト教式次第(例)
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葬儀委員長挨拶

社葬では葬儀委員長は喪主と同じ立場になるので、葬儀委員長挨拶の時、遺族は一緒に委員長の後ろに並びます。

葬儀委員長挨拶

社葬の焼香が済むと、導師及び僧侶が退席いたします。その時は一同起立してお送りし、その後葬儀委員長の挨拶になります。

葬儀委員長挨拶

本日は弊社代表取締役故○○○○の葬儀・告別式執行
にあたりご多忙中のところ、多数の参列を賜りまして誠にありがとうございます。
ここに遺族、ならびに親族一同に代わりまして、お礼をのべさせていただきます。
故人は○○○○株式会社の代表取蹄役として長年の間多くの業績を残し、会社の発展に大きな貢献をいたして参りました。又、業界における信頼もあつく、我々にとりましてもその存在は大きく、親ともたのむ方でございましたが、いま突然幽明を異にし、荒波に舵をとられた思いでございます。
しかし、会社といたしましても、故人が残されました数々の遺訓を尊重し、一致協力し社業の発展に寄与する所存でございます。
何とぞ故人亡きあとも、遺族、並びに当社に対しましても生前と同様、ご指導賜りますようお願い申し上げます。
本日は、皆様方のおかげをもちまして、葬儀・告別式を終わることができました。遠路、ご会葬下さいまして誠にありがたく感謝いたしますと共に、遺族・親族、並びに社員を代表いたしまして厚くお礼申し上げます。はなはだ簡単ではございますが、一言ご挨拶させていただきました。
皆様どうもありがとうございました。

喪主又は親族代表の挨拶

社葬葬儀の後、一般告別式となりますが、一般告別式も無事済みますと喪主又は親族代表の挨拶となります。

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社葬終了後の処理業務

各係の葬儀事務は早めに喪家へ引継ぎます。

香典の整理

  • 社葬において、香典辞退の場合はさほど問題はありませんが、拝受した場合、会計係は受付から回ってきた香典を香典帳に記載して遺族に渡します。

    ※現金の帳尻があったからすぐ渡すという事ではなく、できれば金額別に、住所・氏名・電話番号・郵便番号なども記入しておくと、後で忌明けの返礼品を割り出す時に遺族は非常に助かります。

  • 供花・供物の受付名簿も併せて渡せるようにします。

香典返し

香典返しは、会社側として行わず、喪家の仕事となります。
※人数が多い場合などは喪家の意向を確かめた上で手伝うようにするとよいでしょう。

香典返しの目安

香典返しの額は、普通いただいた香典の2分の1から3分の1くらいが適当で、品物は茶や織物など日常的なものが一般的です。香典返しの時期は仏式なら49日の忌明け後、神式では30日祭から50日祭後、キリスト教式では10日から1ヶ月後が最適です。

お返しの差出人は喪主名で、表書きは黒白の水引をかけ、「志」又は「忌明」とし、挨拶状を同封します。

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葬儀スケジュール

仏式(例)

  遺族 会社
1.臨終
  • 末期の水をとります
  • 会社へ連絡します
  • 喪主・葬儀の形式・日取りを決めます
  • 菩提寺へ連絡します
  • 訃報が届いたら役員会を開き、社葬決定の発表をします
  • 遺族と打ち合わせた後、葬儀社を決め、葬儀の形式・式場・日程を決めます
  • 葬儀委員会を開き、葬儀委員長及び各委員を誰にするか相談します
2.社内外への通知
  • 親戚・友人・知人などに連絡します
  • 新聞の死亡広告の原案を作成します
  • 社内には掲示板で、早急に知らせたい人には電話で連絡します
3.密葬
  • 近親者のみで行います
  • 読 経
  • お別れ
  • 出 棺
  • 焼香は主だった人だけが参列します
  • 手伝いは少人数でよいでしょう
  • 密葬が終わったら本葬儀(社葬)の打ち合わせをします
4.社葬の準備
  • 会社と打ち合わせをする責任者を決めます
  • 遺族は社葬についてはほぼ全面的に会社にまかせます
  • 葬儀委員長・葬儀委員・葬儀実行委員長・各係を決定します
  • 事前に式場の下見をします
  • 新開に死亡広告を出し、社葬通知状を発送します
  • 故人の経歴書を作成します
  • 各係は与えられた職務の準備をして確認すること
  • 弔辞の依頼をします
  • 指名焼香の依頼をします
5.社葬当日
  • 式場には早めに到着します
  • 各係の準備に手落ちがないか再度確認をします
  • すべての準備が整ったら実行委員長は葬儀委員長にその旨を知らせます
6.社葬執行
  • 開式15分前、葬儀委員長のあとより式場内 へ入場・着席します
  • 僧侶入場の際は起立して迎えます
  • 司会者より呼び上げられたら、葬儀委員長 より焼香し、続いて遺族の焼香となります 〔導師退場後、葬儀委員長の挨拶〕
  • 葬儀委員長挨拶終了後、遺族・参列者は控 え室に戻り、一般告別式迄待機します
  • 司会者は開式15分前に遺族・関係者に式場入場のよびかけをします〔開式の案内〕
  • 読経・導師焼香後、弔辞拝受弔電奉読とすすめます
  • 読経
  • 僧侶より合図があったら焼香をよびかけます
  • 葬儀委員長挨拶後、社葬終了となりますので係は僧侶・委員長・遺族を控え室に案内し、一般告別式の準備をします
7.一般告別式
  • 司会者の案内に従って式場に入場します
  • 一般会葬者より焼香を受けます
  • 告別式終了後、喪主・親族代表の挨拶になります
  • 葬儀委員長を先頭に、遺族が続き式場内より退場します
  • 葬儀委員など社葬の時に焼香できなかった者は一般会葬者の後、交代で焼香します
  • 葬儀終了後、遺骸・あるいは遺骨が退場する際は、お迎えの時と同様にお見送りをします
8.葬儀終了後の処理業務
  • 葬儀でお世話になった方へのお礼・挨拶回 りに伺います
  • 香典帳に基づいて香典返しをします
  • 法要の日程を決めます
  • 供花・供物の受付名簿と香典帳を整理し、香典と一緒に遺族に渡します
  • 挨拶回りの同行や、法事の相談に応じます
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ご案内

ご遺族、ご親族、また残られた皆様の真心を伝える集いになるかと存じます。

偲ぶ会

  • 故人とその生涯を讃え、ありし日を偲び、思い出を語り合う、心をこめた集まりです。
  • 会社が関わるのは社葬までですが、最近では一周忌などに「偲ぶ会」として、会社経費で執り行うことが多くなりました。
  • 会社で主催する「偲ぶ会」の場合は、社葬と同様に実行委員をおき、親族とよく連絡・打ち合わせをしながら進行させることが必要です。

    進行例

    1.入      場
    1.焼香又は献花
    1.開 式 の 辞
    1.施 主 挨 拶
    1.来 賓 挨 拶
    1.黙      祷
    1.献      杯
    1.追 弔 挨 拶
    1.施 主 挨 拶
    1.会      食
    1.閉 式 の 辞

    受付を済ませたのち、会場に入ります。
    施主に目礼し、祭壇へ進み焼香(献花)
    司会者


    司会者の発生で黙祷
    故人の冥福を祈って代表者が献杯
    思い出話などで故人を偲びます。
    施主がお礼の挨拶をいたします。
    追弔挨拶と並行して会食となります。
    司会者

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