葬儀にまつわるコラム
葬儀で出される供花とは?気をつけるポイントもあわせて解説します
2020.05.15
供花とは祭壇にお供えするお花です
字のとおり、祭壇(本来は故人)にお供えするものを『供花』と呼びます。昔は、式場や自宅の外に大きな飾り付けのある『花輪』を供えていました。しかし、近年では場所の制約等もあり、風習が色濃く残る地方は別にして、首都圏エリアにおいては花輪を飾ることが出来なくなっています。
そのため、近年では祭壇をより綺麗に魅せる効果もあり、また、生花祭壇の需要が増えてきたため、式場内にお供えすることが一般的になりました。
さて、供花はお葬式の式中に飾られているものですが、それより前に、故人がまだ自宅にいる間に家族に対して、お悔やみの気持ちとして出せるお花はあるのでしょうか?
葬儀場ではなく自宅にお供えできる花があります
都市圏の場合、火葬場の予約の兼ね合いもあり、亡くなってからしばらく日数が空くことが多いです。そのため、家族が自宅での安置を希望される場合もあります。その際に故人の枕元にお供えするお花が、『枕花』というものです。
枕花は式場に飾るものと比べても、比較的小さめのサイズのアレンジメントになります。また、色合いも派手なものや香りの強すぎるお花よりは、落ち着いた色合いのものが好ましいです。こちらは、近所のお花屋さんや葬儀屋さんにお願いをして注文をします。
枕花を飾る場所は自宅の部屋の一室となりますので、あまり大きくなりすぎないお花を選ばれた方がよいでしょう。
ただし、自宅ではなく、葬儀社に安置されている場合においては、せっかく枕花を出したとしても飾る場所がない…ということにもなりますので、その点に関しては事前に確認をしておきましょう。
お葬式のあとの供花はどうなる?
お葬式のあとの供花の行方が気になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。なかには疑うわけではないけど…使い回しの可能性もあるんじゃないか、と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし、その可能性は限りなく低いです。というのも、アレンジメントされた生花はとてもデリケートであり、綺麗に咲いた状態からはあまり長持ちしません。
そのため、通常のお式の進行としては、ほとんどの場合、出棺の前に棺を囲んで故人との最後のお別れをする時間があります。その際に、出していただいた供花は祭壇のお花と一緒に棺に納めることになります。
また、たくさんのお花があれば、供花を一部残して自宅用に持ち帰ったり、参列した親戚等に配ることもありますので、出された供花がムダになるということはないと言えるでしょう。
供花を出す際に気をつけること
大切なあの人のために供花を出したい…いざ、そのような時にはどのようなことに気をつけたほうがよいのでしょうか。それは、枕花と同様、サイズと色合いに関してです。
通常は葬儀社に依頼をして供花を出しますが、サイズに関して、あらかじめ決められたもので受けるようにしていることが多いです。また、色合いに関しても同様です。基本的には同じ系統の色の供花を並べます。
なぜなら、違う色や大きさの供花を祭壇脇に並べていくと、バランスが合わずに全体的な印象があまりよくないからです。
供花の金額の相場に関してですが、1基あたり概ね1万5千円〜3万円程度です。金額を統一している場合は、特に1万5千円前後の価格帯の供花が多く出されています。
ただし、葬儀の規模が縮小している中で、家族が供花そのものを辞退されているケースというのもあります。その場合は、事前に訃報用紙などで案内があるでしょう。また、葬儀社に注文を出す際にも、辞退されている旨を言われますので、その際は家族の意向に従いましょう。
お悔やみの言葉を伝える方法
もしも、供花が出せない場合には故人に対するお悔やみの気持ちをどのように伝えたらいいのでしょうか。その場合には、弔電を出してみるということも考えてみてもよいでしょう。弔電は本来、参列のかなわない方が、せめてお悔やみの言葉だけでもと伝えるための手段として昔からあるものです。
最近では、弔電と一緒にプリザーブドフラワーやお線香などを添えることができるサービスもあります。価格帯の相場としては千円〜1万5千円まで幅広くありますので、供花のかわりに、一度検討してみてもよいかもしれませんね。
まとめ
供花に関しては、斎場で飾るものと自宅用の枕花があり、出す際のそれぞれの気をつけるべきポイントに関して解説をいたしました。いずれにおいても、家族の意向を反映して、出す際の細かな条件がある場合もありますので、事前に問い合わせ等をして、失礼のないように気をつけましょう。
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