葬儀にまつわるコラム
家族葬はどんな人におすすめ?注意すべきポイントもあわせて解説
2020.09.09
目次
家族葬の特徴①お別れがゆっくりできるお葬式
一般葬で執り行う場合、親戚に対してだけでなく参列者への対応に追われてしまうことが考えられます。特に会社関係や町会などの兼ね合いで大規模な人数になってしまった場合、余計に気を遣う羽目になってしまい、気持ちの余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。
会場の大きさや料理・返礼品の個数などで不足があっては失礼になってしまうのでは、という思いから、式中もずっと気がかりになってしまったというのはよく聞く話です。その点、家族葬の場合は親族を中心として、親しい友人なども含めた人達だけで執り行うため、2日間の葬儀を通して故人とゆっくりとしたお別れをすることが可能です。
また、周りに気兼ねすることなく、自分たちの希望する形式でプラン設定などを自由に行うことができるため、アットホームな環境で自由度の高いお葬式にすることも出来ます。
家族葬の特徴②葬儀費用を抑えられる
一般葬の場合は、参列者の数に応じて料理や返礼品の用意をするため、人数が多くなればなるほど当然その負担は大きくなっていきます。
返礼品はお香典の半返しに相当する品物を用意する必要があり、概ね2,500〜5,000円程度のものが基準となってきます。また参列者の人数が予想できない場合、料理に関しては、直前で追加やキャンセルが難しいため、あらかじめ余裕を持った支度をする必要があるでしょう。
一方で家族葬の場合、そうした接待費を抑えることができるため、全体的な葬儀費用を抑えることが可能となるのです。参列する人数が事前に分かっていれば、料理や返礼品に関して余分に用意しておくということもありません。
ですが、状況によっては必ずしも一般葬より安くなるとも限らないので注意が必要です。なぜなら家族葬は一般葬と比べると、お香典として入ってくる金額が相対的に低くなってしまう傾向にあるからです。
家族葬専用プランがある場合も
近年は葬儀の小規模化が進んできており、家族葬という言葉も広く浸透するようになってきました。そのため、葬儀社によってはあらかじめ20〜30人程度の人数を想定した、家族葬専用プランを設けている場合もあります。
家族葬プランでは、小規模会館で家族葬専用の祭壇をあしらえたり、料理や返礼品なども規模に応じたセッティングで用意することが可能です。また、一般葬と比べると、葬儀内容を比較的自由にアレンジすることもできるため、何か叶えたい要望などがある場合には、葬儀社のスタッフへ相談してみるのもよいでしょう。
ただし、会館や準備の都合上で全てを要望通りにアレンジすることが難しいケースもあるので注意が必要です。特に実現したい要望などがある場合には、葬儀社ごとに受け付けている事前相談などを活用して、可能かどうかを前もって確認しておくことをおすすめします。
家族葬はどんな人におすすめできる葬儀か
これらの特徴を踏まえると、家族葬は以下の2点を重視する人は家族葬をおすすめできるといえます。
1.突然の逝去で心の整理がついていない
死はいつ、どのような形で訪れるものか決して予想がつきません。長年の病気で亡くなることもあれば、前触れもなく突然亡くなることもあります。静かに、親しい人を中心とした葬儀でゆっくりとお別れの時間を取りたいという希望が強い場合は、家族葬をおすすめします。
2.生前に故人が希望しているのを聞いていた
葬儀はたとえ小規模であっても、費用の負担が大きいものです。そのため、残される人達の生活を考えて、故人が生前から家族葬を希望している場合もあります。なるべく費用を抑えられるところは抑えて、最低限必要な人数と支度で執り行いたいという希望がある人にもおすすめです。
家族葬という形式を選ぶ場合には家族間で十分な相談が必要
家族葬はたしかに費用を安く抑えられる可能性が高いものの、費用面だけを考えて選択することはおすすめしません。なぜなら家族葬という形式そのものを深く理解していない方もいらっしゃるからです。
自分達の意向を最優先させてしまった結果、なぜ声をかけてくれなかったのか、という不満の声が周囲から上がってしまったり、葬儀後に自宅へ弔問客が直接来られてしまうということもあり得ます。そのため家族葬という形式を選ぶ際には、家族間で故人の交友関係や近所付き合いなどをあらためて、きちんと相談をした上で結論付けすることをおすすめします。
もしも家族葬で執り行うことを決めて、参列者を限定したい場合にはマナーとして、事前に家族葬にするという旨を周囲に伝えておくとよいでしょう。あるいは式への参列をお断りする代わりに、自宅や葬儀会館に安置されている間に故人とのお別れをしてもらうといった伝え方をするのもよいでしょう。
まとめ
家族葬は一般葬と比べると、経済的にも心情的にも負担が少ないという面がありつつも、周囲との関係性を重視する場合など、状況によってはおすすめできないこともあります。たとえ故人の意向が強かったとしても、家族間でメリットとデメリットをしっかりと把握して、慎重に意思決定することが必要になってくるでしょう。
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