葬儀にまつわるコラム
コロナ禍における家族葬の案内文とは?
2021.02.12
目次
葬儀への参列はお断りするべき?
コロナ禍においては、人が密集しやすい空間で、特に高齢者が集まりやすいという行事が避けられるようになりました。そのため、そうした性質をもつお葬式のあり方というのも大きく変わってきています。
近場ならまだしも、遠方の親戚などに参列してもらうとなると、感染のリスクを100%避けるということは難しいです。とはいえ、身内の不幸にはどんなことがあっても駆け付けたいというのが自然な心情でもあります。そのため、広くお知らせして盛大に式を執り行うことは避けつつも、参列したいという意向がある方に対して、むやみに参列をお断りするといったことまではされなくてもよいでしょう。
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斎場などでも万全な感染対策を施しているところがほとんどであり、感染が確認された頃よりは、世間的にも予防に対する意識が高まっています。式中であってもマスクの着用をお願いして、状況によっては会食の場を控えさせていただくなどの措置を取ることで、安全にも配慮したお葬式にすることは十分に可能です。
訃報の連絡を受けた側は参列をするべき?
一方で、訃報の連絡を受けた側にとって、参列したいという意思があっても、行った先で感染してしまったり、遺族へ感染させてしまったらどうしようと考える方もいらっしゃるかもしれません。
こうした場合、参列することは決して「義務」ではないことを念頭に置いた上で判断することが望ましいでしょう。特に普段出歩くことのない高齢者や持病のある方にとっては、感染した後の死亡リスクも高まります。仮に参列を断ったとしても、昨今の状況下では必ず遺族側からの理解を得てもらえるはずです。そうした方はお葬式に参列せずとも、代わりに弔電や供花を送ることで故人を弔うことはできます。
もしも参列の意向を固めたのであれば、十分に予防対策をした上で、発熱などがないことを確認してから出向くようにすることが最低限のマナーになります。
参列者へ連絡漏れのないように気をつける
遺族から参列者へ連絡をする際は、葬儀社のスタッフへ訃報用紙を作成してもらい、速やかにおこなうようにしましょう。また、供花や弔電だけでも送りたいという方もいらっしゃいますので、葬儀の日程や斎場の場所に間違いがないかどうかを事前にしっかりと確認をしておくことも重要です。
一方、故人の付き合いが広かった場合などで、連絡する方が多くいらっしゃる場合には、案内文をメール等で送ったり、葬儀を済ませた後に事後通知状として連絡をするようにしましょう。もしも家族葬で執り行う意向が固まっており、一般の方々からの参列をお断りしたいとなった場合、どのように伝えればいいのかと迷われる方もいらっしゃるかもしれません。そうした際に参考になるような例文を、お葬式の前に送るパターンと終えたパターンの2種類に分けてご紹介をさせていただきます。
死亡通知と参列をお断りする際の文例
「父○○儀 去る○月○日に永眠いたしました
ここに故人が生前中に賜りましたご厚情に対し 衷心より御礼を申し上げます
葬儀・告別式に関しては 昨今の状況下を鑑みて 誠に勝手ながら 家族のみで○月○日に執り行うことにいたしました」
こちらの文面に加えて、先方のお身体を気遣うような言葉を添えてみてもよいでしょう。香典や供花を辞退する場合は、その旨も合わせてお伝えします。
また、コロナが落ち着いてから後日「お別れ会」のような故人を偲ぶ場を設ける方もいらっしゃいます。もしあらかじめそういった意向が固まっているようであれば、挨拶文に組み込んでみてもよいでしょう。
事後通知をする際の文例
「父○○儀 かねて入院療養中のところ 去る○月○日に永眠いたしました
本来ならば早速お知らせ申し上げるべき所ではございましたが ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
尚 葬儀は○月○日 また四十九日法要と納骨を○月○日 昨今の状況を鑑みて近親者にて滞りなく相済ませました
ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに 生前中賜りましたご厚誼に 心より御礼申し上げます」
こちらは、お葬式が終わった直後ではなく納骨まで無事に済ませた後に送る内容になっています。亡くなった事実を、ごく限られた方にしか知らせていなかった場合などに用いるとよいでしょう。
挨拶状はどこで作成する?印刷まで依頼できるか
挨拶状は、返礼品に添えるお礼状と同じように1枚のハガキに印刷された形式が一般的です。そのため、お葬式を依頼した先の葬儀社で作成してもらうようにするのが1番スムーズでしょう。価格としては、切手代を別にして1枚100〜150円程度で作成をして、印刷までお願いすることができます。他にも年賀状などを毎年家で印刷をしているようであれば、文例を参考にしてご自身で挨拶状を作成されることも可能です。
まとめ
お葬式は故人にお別れを告げるたった一度きりの大切な儀式です。直接顔を見てお別れがしたいという気持ちを抑えるのは辛いかもしれません。しかし、葬儀に参列したことが原因で感染が広まってしまえば、故人や家族にとっても心残りになってしまいます。そうした中で参列に関わる判断を下すことは非常に難しいですが、今回ご紹介をした内容が少しでも参考になると幸いです。
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