葬儀にまつわるコラム

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お通夜の焼香マナー4つ!宗派別の焼香のやり方や種類も解説

2024.12.09

お通夜で焼香をするとき、やり方やマナーに戸惑ってしまう方は、多いのではないでしょうか。 焼香には、自分の心と身体を清めて、故人様や仏様に香りを捧げる意味合いがあります。 葬儀において焼香はとても大切な儀式であるため、正しいやり方やマナーを守って、ご遺族に失礼のないように気をつけましょう。

今回は、お通夜の焼香マナー4つを解説します。 お通夜での宗派別の焼香のやり方や種類も解説するので、ご参考にしてみてください。

お通夜の焼香マナー4つ

お通夜の焼香マナーには、順番を守る、数珠を持参するなどがあります。やり方は宗派に合わせること、焼香だけをしたい場合は喪主に相談することも大切です。 お通夜の焼香マナー4つを解説します。

順番を守る

お通夜の焼香は、ご遺族など故人様と血縁関係がある近しい人からおこなうのがマナーです。ご親族内での順番は、故人様の配偶者、子ども、兄弟、その他のご親族となります。

ご親族以外の参列者の順番は、仕事関係者、友人・知人、ご遺族の関係者となります。 関係性での判断が難しい場合は、年齢が上の方からおこなうようにしましょう。 焼香の順番は、喪主や葬儀社スタッフから案内されるのが一般的です。 案内を受けた順番を守れば、基本的には問題ありません。

数珠を持参する

お通夜には数珠を持参し、焼香のときに用いるのがマナーです。数珠には、故人様に敬意や供養の気持ちを表し、自分の煩悩を払う意味合いがあります。自分の身代わりであるとも考えられているため、貸し借りはしないように気をつけましょう。

焼香台では、数珠は房を下にした状態で左手に持ち、右手を使って焼香をおこないます。 ただし、数珠の種類や扱い方は、宗派によって異なる場合があります。 宗派などがわからない場合は、宗派を問わず使用できる「略式念珠」という数珠を持参すると良いでしょう。

やり方は宗派に合わせる

お通夜での焼香のやり方のマナーは、天台宗、真言宗、日蓮宗など宗派によって異なります。なるべく事前に宗派を把握し、適切なやり方で焼香できるよう心がけましょう。 神道やキリスト教など、焼香の儀式をおこなわない宗派もあります。

焼香だけをしたい場合は喪主に相談する

お通夜に参列できない場合、焼香だけをすることもできます。 お通夜のお知らせは突然通達されるため、ご事情によって時間内に参列できない場合は、焼香だけをしに行っても基本的には失礼にあたりません。

焼香だけをしたい場合は、喪主に相談するのがマナーです。 お通夜が始まる前に行って、焼香だけで退席しても問題ないか相談しましょう。 お通夜が始まる前の時間帯は喪主がとても忙しくなるため、ご遺族に配慮することが大切です。

【宗派別】お通夜の焼香のやり方

宗派別のお通夜の焼香のやり方(回数)は、以下のとおりです。

宗派 焼香の回数 線香の本数(立てる場合)
天台宗 1〜3回 3本
真言宗 3回 3本
浄土宗 1〜3回 1本
※線香を2つや3つに折って横に置く「寝線香」とすることがある
臨済宗 1回 1本
曹洞宗 2回 1本
日蓮宗 3回 1本または3本
浄土真宗 1回 1本※寝線香
神道
キリスト教

天台宗・浄土宗・臨済宗・曹洞宗は、回数について明確な定めがありません。天台宗と浄土宗は1〜3回、臨済宗は1回、曹洞宗は2回がマナーと考えて良いでしょう。真言宗と日蓮宗は、仏教の三宝(仏・法・僧)などに由来し、3回焼香するのが一般的です。 浄土真宗は、焼香を参列者の心身を清めるためのもとし、香を戴くことをしません。

自分の心身を清めるために、1回だけ焼香をし、合掌などはおこなわないのがマナーです。焼香は仏教の作法なので、神道とキリスト教ではおこないません。神道では、焼香の代わりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)をおこないます。

玉串奉奠とは、玉串を祭壇に奉納し、自分の心を託して神に捧げる儀式のことです。 キリスト教では、焼香の代わりに献花をおこないます。献花とは、故人様にお花を捧げることです。

宗派によって焼香の有無ややり方、マナーなどが違いますが、基本的には葬儀の流れに合わせて準ずれば問題ありません。

お通夜の焼香の種類

お通夜の焼香には、立礼焼香・座礼焼香・回し焼香などの種類があります。 葬儀の形式や規模、参列者の数などによって、焼香の種類が異なります。 お通夜の焼香の種類を解説します。

立礼焼香

立礼焼香とは、席を立って焼香台の手前まで移動しておこなう焼香の形式のことです。 最も一般的な焼香の形式で、椅子席の葬儀会場の場合に多く用いられます。 立礼焼香の基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. 順番が回ってきたら軽く頭を下げて静かに席を立つ
  2. 祭壇の前に移動しご遺族や僧侶に一礼する
  3. 香炉の前に近づき故人様の遺影に一礼する
  4. 宗派ごとの作法に従って抹香をつまみ額のあたりまで上げて香炉に落とす
  5. 故人様の遺影に合掌し一礼する
  6. 2~3歩下がりご遺族や僧侶に一礼する
  7. 自席に戻り座る

立礼焼香の場合は一連の流れに時間を要するため、参列者の数に応じて柔軟に対応するようにしましょう。

座礼焼香

座礼焼香とは、座ったままおこなう焼香の形式のことです。 自宅や寺院、小さな斎場などでお通夜を執り行う場合に多く用いられます。 座礼焼香の基本的な流れは、立礼焼香と同じと考えて構いません。

ただし、座礼焼香では祭壇や香炉の前まで中腰で移動し、正座で焼香をおこないます。 他の参列者に気を配りながら、静かに移動しましょう。

回し焼香

回し焼香とは、移動せずその場でおこなう焼香の形式のことです。 香炉が自分のところに回ってきます。 お通夜を小さな規模で執り行う場合に多く用いられます。 回し焼香の基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. 香炉が回ってきたら軽く頭を下げて受け取る
  2. 香炉を自分の膝に置き故人様の遺影に一礼する
  3. 宗派ごとの作法に従って抹香をつまみ額のあたりまで上げて香炉に落とす
  4. 故人様の遺影に合掌し一礼する
  5. 次の人に両手で香炉を渡す

香炉は落ち着いて、丁寧に取り扱うようにしましょう。

お通夜の焼香は宗派のマナーを守っておこないましょう(まとめ)

お通夜の焼香にはマナーがあり、やり方は宗派によって異なります。 神道やキリスト教を除く宗派共通の基本的な焼香のマナーは、順番を守り数珠を持参することです。焼香の回数などやり方は、宗派に合わせるようにしましょう。

お通夜に参列するのが難しい場合は、喪主に相談して焼香だけをすることもできます。 焼香には立礼焼香、座礼焼香、回し焼香など、お通夜の形式や規模によって種類もあります。 それぞれ一連の流れやマナーが異なるため、宗派はなるべく事前に確認し、失礼のないよう気を配りましょう。

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