葬儀にまつわるコラム

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四十九日法要の香典返しの品物は?熨斗(のし)の書き方やマナーも解説

2025.01.09

四十九日法要の香典返しは、当日にお渡しする場合と後日に郵送する場合があります。 香典返しは「半返し」が一般的です。 いただいた香典の金額の1/3〜半分ほどの品物を、香典返しとして用意するようにしましょう。

とはいえ、四十九日法要の香典返しにはどのようなものを選べばいいのか、お悩みの方も少なくないかと思います。今回は、四十九日法要の香典返しの品物について解説します。

四十九日法要の香典返しの品物としてふさわしくないもの、熨斗(のし)の書き方、香典返しのマナーも解説するので、ご参考にしてください。

四十九日法要の香典返しの品物

四十九日法要の香典返しの品物としておすすめなのは、お菓子や飲み物などの消え物や石鹸や洗剤などの日用品です。 近年では、好きなものを選べるカタログギフトも香典返しとしてよく選ばれています。四十九日法要の香典返しの品物について解説します。

お菓子や飲み物など消え物

香典返しは、お菓子や飲み物など食べてなくなる「消え物」を選ぶのが一般的です。 弔事で消え物が推奨されている理由は、悲しみや苦しみを後に残さないためといわれています。香典返しの食べ物や飲み物としてよく選ばれているのは、和菓子や海苔や調味料、コーヒーや紅茶やジュースなどです。消え物でもお酒は、嗜好品として慶事を連想させるため、避けるようにしましょう。

石鹸や洗剤など日用品

石鹸や洗剤など日用品も、使ってなくなる「消え物」であることから、香典返しによく選ばれています。日用品はあまり好みを選ばない消耗品であることも、よく選ばれている理由ではないでしょうか。消え物ではありませんが、タオルは「悲しみを包み込む、拭い去る」という意味合いから、香典返しの品物として定番となっています。

好きなものを選べるカタログギフト

近年では、香典返しにカタログギフトを用意するケースも増えています。香典返し用のカタログギフトもあり、落ち着いたシックなデザインが採用されています。香典返しとしてカタログギフトを用意するメリットは、お相手が好きなものを選べることです。 年齢や性別や好みを問わないため、ご遺族の品物選びの負担を解消できる側面もあります。

四十九日法要の香典返しの品物としてふさわしくないもの

四十九日法要の香典返しの品物としてふさわしくないものは、お肉やお魚などです。お肉やお魚は、「四つ足生臭もの」と呼ばれており、仏教では殺生を嫌うことから香典返しにはふさわしくないといわれています。ただし、お肉やお魚が掲載されているカタログギフトを選ぶことは、マナー違反ではありません。

お酒などの嗜好品や、昆布や鰹節などの慶事の贈り物や料理に使われる食材も、香典返しとしては避けるのがマナーです。 商品券やギフト券などの金券も、金額がはっきりとわかってしまうため、避けたほうがよいでしょう。ただし、香典返しの品物としてふさわしいもの・ふさわしくないものは、宗派や地域によっても異なります。 宗派や地域の慣例やマナーが気になるときは、事前に確認し、問題ないか判断しましょう。

四十九日法要の香典返しの熨斗(のし)の書き方

実は、四十九日法要の香典返しには、熨斗(のし)は不要です。 熨斗とは、お祝いごとの品物に添えるものであるからです。 香典返しなど弔事では、熨斗の代わりに「掛け紙」を使用します。掛け紙の種類やデザインは宗派や地域によっても異なりますが、一般的に仏事全般として使用されるのは「黒白結び切り」です。

関西~西日本や北陸などの一部地域では、「黄白結び切り」の掛け紙を使うこともあります。香典返しの掛け紙の表書きは、「志」または「満中陰志」と書きます。 水引の下には、喪主の名前あるいは「○○家」と喪家の姓を書くのが一般的です。筆ペンや万年筆などを使い、黒字で書くようにしましょう。

四十九日法要の香典返しのマナー

四十九日法要の香典返しのマナーは、香典の1/3〜半分程度の金額の品物でお返しすることです。 香典返しを渡すタイミングは法要後にすること、郵送する場合は挨拶状を添えることも大切なマナーです。四十九日法要の香典返しのマナーを詳しく解説します。

金額の目安は3,000〜5,000円

香典返しは、香典でいただいた金額の1/3〜半分程度の「半返し」が基本となります。 香典の金額相場は5,000円〜1万円前後であるため、香典返しの金額の目安は3,000〜5,000円ほどです。ただし、高額な香典をいただいた場合は、故人様やご遺族への扶助のお気持ちと考え、1/3〜1/4程度のお返しでも失礼にあたることはありません。 お相手との関係性も考慮し、お返しの金額を判断するようにしましょう。

渡すタイミングは法要後

香典返しは、忌明けの法要後、1ヶ月以内にお渡しするのが一般的です。 四十九日法要後の7日間に送る方も多く見受けられます。 近年では、お通夜や葬儀、法要の当日に香典返しをお渡しする「当日返し」も増えています。当日返しの場合は、参列者数に合わせて一律同じ品物を用意しましょう。

当日返しでは、香典返しを後日郵送するというご遺族の負担を軽減できます。一方で、香典の金額にかかわらず同じ品物を用意するため、一部の参列者の方に対して失礼となったり、想定以上の参列があり数が足りなくなったりする可能性があることが懸念点です。香典返しをお渡しするタイミングは葬儀や法要の規模を考慮し、ご遺族で話し合い決定するようにしましょう。

郵送する場合は挨拶状を添える

香典返しを郵送する場合は、忌明けの報告と感謝の気持ちを表現するための、挨拶状を添えます。 挨拶状は手書きが理想的ですが、参列者の数が多い場合などは、文章が印刷されたものを使っても問題ありません。香典返しの挨拶状では、「ますます」、「くれぐれも」、「たびたび」などの重ね言葉を避け、丁寧な文章でお世話になった方々への感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

四十九日法要の香典返しの品物には消え物を選びましょう(まとめ)

四十九日法要の香典返しの品物には、 食べ物や飲み物、日用品など消え物を選ぶのが一般的です。消え物を選ぶ理由は、悲しみや苦しみを後に残さないためです。

近年では、好きなものを選べるカタログギフトも、香典返しとして人気を集めています。 お肉やお魚、お酒や慶事によく用いられる食材などは、香典返しとしてふさわしくありません。香典返しの金額相場は、いただいた香典の金額の1/3〜半分程度が基本となります。

ただし、香典返しの金額の決め方に明確な決まりはないため、お相手との関係性などに応じて柔軟に判断することが大切です。 香典返しを後日郵送する場合は必ず挨拶状を添えて、忌明けの報告と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

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