葬儀にまつわるコラム
香典の入れ方とマナーを6つのポイントで解説【中袋あり・なしのときの対処法も】
2024.05.01
目次
香典の入れ方には、お札の向きや中袋の閉じ方など、マナーがあります。 マナーを守らずに香典を包むと、相手に不快な思いをさせてしまう可能性があります。 非常識な人だと思われてしまう可能性もあるため、失礼にあたることがないよう、香典の入れ方のマナーを押さえておきましょう。
今回は、香典の入れ方とマナーを6つのポイントで解説します。 中袋あり・なしのときのそれぞれの香典の入れ方も紹介するので、ご参考にしてみてください。
香典の入れ方とマナー6つ
香典を入れるときは、用意するお札の種類や中袋に包むときの向きなどに気を配りましょう。 香典袋の選び方や、中袋と外袋の書き方・閉じ方、袱紗(ふくさ)に関するマナーも確認しておくと安心です。 香典の入れ方とマナー6つを解説します。
お札の種類
香典として包むお札は、新札をなるべく避けるのがマナーです。 新札を包むと、「故人の逝去を予期してあらかじめ準備していた」と捉えられ、失礼にあたる可能性があるからです。
ただし、使い古したボロボロのお札を用意するのも、マナー違反になります。 綺麗な状態の新札ではないお札を用意するか、新札の真ん中に折り目をつけてから包むようにしましょう。
お札の向き
香典のお札は、香典袋や中袋の表面に対して、裏側になるように入れるのがマナーです。 お札の肖像画は、下になるように入れます。 香典袋や中袋の表面からも、封を開けたときも、肖像画が見えないようにすることで、故人を失った悲しみを表現するためです。
お札を複数枚包むときは、お札の向きを揃えるのも忘れないようにしましょう。
香典袋の選び方
香典袋は、以下のように包む金額に応じたものを用意します。
- 5,000円以下…白黒の水引がプリントされた封筒型の香典袋
- 1〜3万円前後…白黒か双銀の水引の香典袋
- 5万円以上…双銀の水引の香典袋
香典袋の種類は、包んである金額の目安になるため、相応のものを用意するようにしましょう。 また、香典袋は故人の宗教や宗派によっても、適切なものが変わる可能性があります。
故人の属する宗教や宗派を、事前に確認しておけると安心です。
中袋の書き方や閉じ方
香典袋は、一般的に外袋と中袋で構成されています。 お札を直接入れる中袋には、自分の住所・氏名・包んだ金額を記入します。 記入欄があればその部分に、なければ表に金額を、裏に住所と氏名を書きましょう。
金額を記入するときは、「壱」「参」などの旧字体を使います。 香典袋の外袋の表書きは薄墨で書くのがマナーですが、中袋は必要な情報を正確に伝えることが重要なので、薄墨でなくても問題ありません。
また、中袋は封をしないのが基本です。 のりやシールなどを使って封をすると、中身の確認に手間がかかるからです。
外袋の書き方や閉じ方
香典袋の外袋の表書きは、故人の宗教や宗派によって、以下のように書き方が異なります。 仏式…四十九日前までは「御霊前」、新盆や一周忌などでは「御仏前」や「御佛前」 神式…「御玉串料」、「御弔料」、「御神前」 キリスト教…「御花料」 ただし、仏式でも浄土真宗では「御霊前」を使わないなど、宗派によってはさらに細かな配慮が必要なこともあります。
故人の宗教や宗派を正確に把握できると安心ですが、判断が難しい場合は、「御霊前」と書くようにしましょう。
香典は袱紗(ふくさ)に包んで持って行く
袱紗(ふくさ)とは、冠婚葬祭の場で金封を包む布のことです。 挟むだけのタイプと、折りたたむ必要のあるタイプがあります。 挟むだけのタイプの袱紗に包む場合は、左側が開くようにします。
右側が開くようにするのは慶事のときなので、気をつけましょう。 折りたたむ必要のあるタイプの袱紗に包む場合は、まず、ひし形になるように布を開きます。
中央から少し右に香典袋を置き、右・下・上・左の順に中央へ折り込みます。 挟むだけのタイプの袱紗と同じように、左側が開くようにするのがポイントです。
袱紗は、包む金額によって適切な種類が異なります。 挟むだけのタイプは1~3万円ほどを包む場合に、折りたたむ必要のあるタイプは3万円以上を包む場合に選びましょう。
中袋あり・なしのときのそれぞれの香典の入れ方
香典袋には中袋があるのが一般的ですが、ない場合もあります。 中袋がある場合とそうでない場合では、香典の入れ方が異なるため、念のためそれぞれのマナーを確認しておくと安心です。
中袋あり・なしのときのそれぞれの香典の入れ方を紹介します。
中袋あり
中袋がある場合は、表面に対して、裏側になるようにお札を入れます。 お札の肖像画が下になるように気をつけましょう。 中袋の表には金額を、裏には住所や氏名を記入します。 中袋に金額、住所、氏名を記入するときは、薄墨でなくても問題ありません。
中袋なし
中袋がない場合は、外袋に直接お札を入れます。 外袋の表面に対して、裏側になるようにお札を入れます。 お札の肖像画が下になるように気をつけましょう。 中袋がない場合は、外袋に直接必要な情報を書きます。
表には表書きと氏名、裏には住所や金額を記入します。 中袋がなくて外袋に必要事項を記入するときは、薄墨で書くのがマナーです。 薄墨で書く理由は、「涙で墨が薄まってしまった」と故人を失った悲しみを表現するためです。 墨を用意するのが難しい場合は、薄い色の筆ペンなどで書くようにしましょう。
中袋ではなく中包み(奉書紙)を使うこともある
中包み(奉書紙)とは、古くから神事などで用いられてきた和紙の一種です。 奉書紙は、最高級の公用紙として使われています。 近年は既存の香典袋を使うのが一般的ですが、奉書紙を使って現金を包むのが正式なマナーともいえます。
奉書紙は文房具店などで購入できるため、高額を包むときなどに使うことを検討してみるのもいいかもしれません。
香典の入れ方はマナーを守ることが大切(まとめ)
香典の入れ方にはマナーがあり、守らないと失礼にあたる可能性があります。 香典を準備するときは、お札の種類や入れる向きなどに気をつけましょう。
金額に応じた香典袋を用意し、外袋や中袋の正しい書き方を知っておくことも大切です。 香典は袱紗に包んで持って行くことも、忘れないようにしましょう。
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