葬儀にまつわるコラム

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告別式でのご遺族の流れやマナー|ご親族がご遺族にできること

2025.10.08

告別式でご遺族は、故人様を偲びながら、参列者へ感謝の気持ちを伝えることが大切です。 ご遺族としてマナーを守り、参列者への適切な配慮ができるよう、努めましょう。 今回は、告別式でのご遺族の流れやマナーについて解説します。告別式でご親族がご遺族にできることや遺族の参列者に対するお礼の言葉例文も紹介するので、ご参考にしてみてください。

告別式でご遺族は参列者へ感謝の気持ちを伝えることが大切

告別式は、故人様を見送る最後の儀式となります。ご遺族にとっては、悲しみと同時に故人様への感謝を改めて感じる、大切な時間です。一方で、告別式は遠方から駆けつけてくださった方や、故人様と生前親しくしてくださった参列者の方々へ、感謝の気持ちを伝える場でもあります。ご遺族は参列者に対して丁寧な対応を心がけ、故人様の大切な儀式を無事に執り行えるように努めましょう。

「ご遺族」と「ご親族」の違い

葬儀において「ご遺族」と「ご親族」は、意味合いが異なります。ご遺族とは、主に故人様の配偶者、お子様、ご両親、ご兄弟姉妹など、喪主を中心とした最も近しい血縁関係にある方を指します。 一般的に「喪に服す側」の中心的な存在であり、儀式中は特別な席に着くことが多く、参列者への挨拶の対応などが主な役割となります。ご親族とは、主に三親等以内の親戚など、ご遺族よりも血縁が遠い親戚を含めた、広範囲の親族関係にある方を指します。 告別式においてご親族は、ご遺族を精神的・実務的に支えるサポートの役割を担うことが多く、一般参列者とご遺族の中間に位置する立場となります。ご親族は、ご遺族の負担を軽減するため、積極的にお手伝いや役割分担を引き受けることが求められます。

告別式でのご遺族の流れとマナー

告別式でご遺族は、喪服を着用するのがマナーです。 ご親族の場合は香典を持参し、集合は一般参列者よりも早い時間を心がけるようにしましょう。 告別式でのご遺族の流れとマナーを詳しく解説します。

服装は喪服を着用する

ご遺族は、参列者を迎える立場として、最も格式の高い正喪服または準喪服を着用するのが基本的なマナーです。男性はブラックスーツに白のワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下、黒の靴を着用します。 ネクタイピンや光沢のあるものは避け、アクセサリーも結婚指輪以外は外しましょう。

女性は黒のワンピース、アンサンブル、スーツなどを着用します。肌の露出は最小限に抑え、靴やバッグなど小物もすべて黒で統一します。 ヘアメイクは控えめにし、アクセサリーは結婚指輪以外であれば、真珠の一連のネックレスなどを着用しましょう。喪服をきちんと着用することは、故人様への敬意と、参列者に対する感謝を示す基本的なマナーです。

ご親族の場合は香典を持参する

ご遺族は、告別式では香典を持参しないのが一般的です。 しかし、ご親族の場合は、一般の参列者と同様に香典を持参するのがマナーです。 香典には、故人様への供養という意味合いとともに、葬儀費用の一部を相互扶助するという意味合いがあります。 ご親族が包む香典の金額相場は、故人様との関係性や地域性によって異なります。

集合は一般参列者よりも早い時間を心がける

ご遺族やご親族は、一般の参列者よりも早い時間に、斎場へ集合します。 告別式の最終的な打ち合わせや、受付準備などがあるためです。 参列者を迎える前に、所定の席に着席し、落ち着いて待機することも大切です。集合時間の目安は、一般参列者の受付開始時間の30分から1時間前程度です。早めに到着し身だしなみを整え、ご遺族・ご親族として参列者を迎える心構えを持って待機しましょう。

告別式でご親族がご遺族に対してできること

告別式でご親族は、受付役や会場案内係の担当を任されることがあります。ご親族としてご遺族を支えるために、精進落としの準備のお手伝いなど、サポートできることには積極的に取り組むことが大切です。告別式でご親族がご遺族に対してできることを解説します。

受付役や会場案内係の担当

ご親族は、ご遺族の負担を軽減するために、受付係や会場案内係などの実務的な役割を積極的に引き受けるようにしましょう。 告別式の受付係は、参列者の記帳や香典の受け取りという重要な金銭管理を担い、会場案内係は、参列者をスムーズに斎場や待合室に誘導する円滑な進行管理を担います。これらの役割を外部の方ではなく、信頼できる親族が担うことで、ご遺族は安心して故人様との最後の時間に専念できます。役割を任された際は、挨拶や言葉遣いなど、失礼のないようマナーを再確認し、遺族の代理として誠意をもって参列者に対応しましょう。

精進落としの準備のお手伝い

告別式や火葬後の精進落としは、参列者や僧侶へのお礼と労いの意味を込めた食事の場です。 ご遺族は、この食事の場でも参列者への挨拶などで忙しくなります。ご親族は、精進落としの準備や配膳、席次案内などを担ってサポートしましょう。具体的には、着席の案内、飲み物の注文の確認、料理の手配状況の確認などを行います。食事の場も故人様の大切な供養の一つですので、細やかな気配りをもってサポートしましょう。

告別式でのご遺族の参列者に対するお礼の言葉例文

告別式では、式中や出棺時、精進落としの席など、さまざまな場面でご遺族から参列者に対して、感謝の意を伝える挨拶があります。 告別式でのご遺族の参列者に対するお礼の言葉例文は、以下のとおりです。

  • ・告別式の出棺時の挨拶
    「本日はご多忙の中、亡き◯◯(故人様のお名前)のために、遠路はるばるお越しいただき、誠にありがとうございます。皆様お一人おひとりからいただきました温かいお心遣い、そして、生前の◯◯(故人様のお名前)が賜りましたご厚誼に対し、改めて心より感謝申し上げます。皆様のおかげで、◯◯(故人様のお名前)も安らかに旅立つことができるでしょう。至らぬ点もあったかと存じますが、故人に代わりまして厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。」
  • ・精進落としの席での挨拶
    「皆様、本日は長時間にわたり、お付き合いいただきまして誠にありがとうございました。心ばかりではございますが、ささやかな席をご用意いたしました。皆様、◯◯(故人様のお名前)の思い出など語り合いながら、どうぞごゆっくりお召し上がりください。本日は誠にありがとうございました。」 ご遺族の挨拶は、悲しみをこらえながら行われます。簡潔に心を込めて感謝の気持ちを伝えることが、参列者への最大の配慮となり、故人様への弔意となります。

告別式でご遺族は参列者への配慮を忘れないようにしましょう(まとめ)

告別式において、ご遺族は故人様を見送る悲しみの中にありながらも、参列者への感謝の気持ちを伝える大切な役割を担います。 ご遺族は喪服を着用し、一般参列者より早く集合するなど、故人様と参列者に対する敬意を示すマナーを守りましょう。 特に、ご親族はご遺族を支える立場として、受付係や精進落としのお手伝いなど、実務的なサポートを積極的に担うことが求められます。ご遺族にとって、心身ともに最も負担の大きいときです。ご親族が一丸となって協力し、喪主が参列者へ心からのお礼の言葉を伝え、故人様を安らかに見送れるよう支えることが、告別式における最善の心遣いとなるでしょう。

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