葬儀にまつわるコラム
供物とは?手配方法や送る際に気をつける3つのポイントをご紹介
2021.10.15
目次
供物とは?
供物とは、故人への感謝の気持ちや遺族への弔意を表すためのお供え物のことをさし、葬儀の際は祭壇脇に飾られたり、小さいものであれば壇上に置かれることが多いです。一般的に供物は参列いただいた親戚や友人、会社関係の方から送られます。また、葬儀以外の法要などでも持参されることがあります。
供物の種類は様々あり、飾り物のついた大きな果物籠をイメージされる方も多いかもしれません。実はそれ以外にもバスケットに入った果物の盛り合わせやお茶盛り、お線香なども供物としてあげることができます。
なお供花を出す際は木札に名前をつけて飾りますが、通常供物に関しては専用ののし紙をつけて送ることが多く、箱物のお菓子などであれば名前を表記せずに「御霊前」とだけ印字されたものを持参することもあります。
供物の手配方法と相場について
供物を手配するといっても、しっかりと手順を踏まえた上で準備をする必要があります。その手配方法としては自分達で手配する場合と、葬儀社へ直接依頼をする場合とで手順が異なるため、順番に見ていきましょう。
自分達で手配する場合
まずは遺族や葬儀社に連絡をして、供物を出してもよいかの確認を取るようにしましょう。なぜなら、遺族の意向によっては供花や供物のお断りをされているケースがあるためです。しっかりと確認が取れた後は、青果店や百貨店などで送る品物を選びます。お店によっては供物として持参する旨を伝えれば、専用ののし紙を付けてくれるところもあります。
遠方に住んでいる方が郵送などで送る場合には、葬儀場の住所や連絡先を事前に控えておくようにしましょう。また、その際は通夜の日付や時間に合わせて到着するように手配する必要があります。
葬儀社へ依頼する場合
基本的にはどの葬儀社であっても、供花と同様に電話やFAXでの注文を受け付けています。中にはインターネットでのお申し込みができる業者もあります。最初にどこの葬儀へ出すかをお伝えし、希望する供物や出される方の名前も合わせて伝えて注文をします。また、支払いのタイミングについても事前に確認し、式場で直接支払う場合は忘れずに現金を持参するようにしましょう。
供物の相場金額
祭壇脇に飾るような大きな果物籠の場合は、大きさに応じて1基あたり10,000円〜20,000円で手配することが可能です。他にもお線香やお茶盛りなどの供物は5,000円〜10,000円程度で用意されていることが多いです。なおご自身で用意されるようなお菓子の詰め合わせや小さめの果物籠などは、5,000円程度の品物でも問題ありません。
供物を送る際に気をつける3つのポイント
宗教によって供物が異なる
仏教の考え方としては、殺生を想起するような供物はよくないとされるため、肉類や海産物などを送ることは避けましょう。逆に神道では、御神饌として海産物もお供えをされるため、特に問題ないとされています。ただし、お線香に関してはお参りの際に使用することが出来ないため、供物として持参するのは避けるようにしましょう。一方キリスト教では供物という考え方そのものが習慣としてないため、基本的に品物ではなく生花を贈ることがよいとされています。
日付や場所をしっかり指定する
家族葬が広まってきているため、1つの会館で1件の葬儀という形式も珍しくなくなってきました。ですが、葬儀場によっては同じ場所で複数の喪家が同時に葬儀をおこなっていることがあります。そのため、供物を送る際に日付や場所をしっかりと指定しておかないと、間違って別の遺族の方へ届いてしまう可能性もあります。また、葬儀社へ依頼する場合でも同じ苗字で別の式が入っている可能性もあるため、事前に家族の方に日程を聞くなどして、送り間違えのないように注意しましょう。
供物を辞退されているケースもある
特に家族葬では「ご厚志を辞退申し上げます」や「供花・供物の儀はご辞退いたします」といった通知がされている場合もあります。そうした際には、無理に供物を用意しようとせず、家族の意向を尊重するようにしましょう。
頂いた供物へのお礼は必要?
口頭でのお礼だけでも十分
お香典を受け取った際には、香典返しの品物として返礼品を準備します。一方、供物を頂いた際は、基本的にそういった準備やお返しをする必要はありません。お気持ちとしてありがたく頂戴し、顔を合わせた際に直接口頭でお礼を申し上げる程度で十分でしょう。
どうしてもお礼をしたい場合には、葬儀後にハガキなどでお礼状を作成して送付するか、頂いた品物の3分の1程度のお菓子などをお返しすることをおすすめします。
葬儀を終えた後の供物はどうすればよいか
基本的に食べ物としてあげた供物は、故人へのお供えの後、すぐに召し上がってしまうのがその人への供養になるとされています。
果物籠はそのまま自宅へ持ち帰って、お骨飾りの周りに飾ることもありますが、生の果物は日持ちしないものもあるでしょう。そのため、1家族分として量が多い場合などは参列者に小分けして持ち帰ってもらうようにする方もいらっしゃいます。
他、お線香やろうそくで頂いてる供物に関しては、普段のお仏壇へのお参りの際などに使用してしまって差し支えありません。
まとめ
供花は祭壇脇に木札を立ててお飾りするものですが、供物は大きさや種類によってお供えされる場所も異なります。一般的に祭壇脇へ飾る供物としてイメージされやすいのは大きな果物籠で、10,000円〜15,000円程度で準備をすることが可能です。他にも、小さめの果物籠やお茶盛り、お線香などが供物としてあげることができます。
果物など、小分けできるもので頂いた供物は、葬儀後に参列者の方や近所の方へお配りしてもよいでしょう。
自分達で選んだ品物を供物として持参することもできますが、不安な方は葬儀社へと直接依頼して届けてもらうようにしましょう。また、供物には宗教ごとによって用意する品物が限定されていたり、家族側で供物を出してもらうことを辞退していたりするなど、状況によって取り扱いに注意が必要な場合もありますので、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。
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