葬儀にまつわるコラム
通夜ぶるまいの基本を5つの項目で徹底解説【しない場合の注意点】
2024.04.17
目次
通夜ぶるまいとは、通夜が終わったあとに参列者やお坊さんへ食事などを振る舞うことです。 参列者やお坊さんに感謝の気持ちを示しながら、故人を偲ぶ時間として設けます。 通夜ぶるまいは、必ず執り行わなくてはならないわけではありません。
近年はしないケースも増えていますが、関係者に感謝を伝えて故人を偲ぶ会として、執り行われてきた大切な慣習でもあります。
今回は、通夜ぶるまいの基本を「料理」、「時間」、「費用」、「流れ」、「マナー」の5つの項目で徹底解説します。 通夜ぶるまいをしない場合の注意点も解説するため、ご参考にしてみてください。
通夜ぶるまいとは
通夜ぶるまいの目的は、参列者やお坊さんに感謝の気持ちを伝え、みんなで食事を囲みながら故人を偲ぶことです。 通夜が終わったあと、会場に移動して、料理やお酒を嗜みます。
ただ、近年は家族葬の増加やコロナウイルスの影響もあり、通夜ぶるまいを執り行わないケースも増えています。 通夜ぶるまいを執り行うメリットは、参列者やお坊さんに感謝の気持ちを伝えながら、交流もできることです。 故人を偲ぶための大切な時間となるでしょう。
通夜ぶるまいを執り行うデメリットは、費用が発生することです。 参列者が多いほど費用は高額になり、葬儀を執り行う負担が大きくなるかもしれません。通夜ぶるまいは必ず執り行わなければならないわけではないため、葬儀の形式や参列者の数などを考慮しながら、親族で話し合い必要かどうかを判断しましょう。
精進落としとの違い
通夜ぶるまいと混合されがちな慣習に「精進落とし」があります。 精進落としは、四十九日の忌明けに、法要の参列者やお坊さんと食事をすることです。
忌が明けたということで、精進料理から通常の食事に戻すための儀式でもあります。 そのため、食事は豪華な内容にするのが一般的です。 ただ、近年は四十九日のタイミングではなく、火葬や初七日の法要のあとに執り行うケースも増えています。
通夜ぶるまいの基本5つ
通夜ぶるまいを執り行うためには、料理と時間と費用(予算)を決定しなくてはなりません。 通夜ぶるまいの基本的な流れやマナーを把握しておくことも大切です。 通夜ぶるまいの基本5つ(料理、時間、費用、流れ、マナー)を解説します。
通夜ぶるまいの料理
通夜ぶるまいの料理は、精進料理が基本となります。肉や魚を使わず、野菜や豆腐など植物性の食材のみを使った料理を用意します。 自分で作って振る舞うのが難しい場合は、精進料理のメニューがあるレストランや仕立て屋を利用するのがおすすめです。
しかし、近年では精進料理にこだわらず、故人の好きだった食べ物を用意するなど、多様化してきています。 鯛や伊勢海老など、お祝いごとを連想させる食材を使うのはタブーですが、基本的には通常の食事会と同じような内容の料理にするケースが増えています。
人数が多い場合は、立食形式にしたり大皿料理にしたり、軽食を用意することもあります。
通夜ぶるまいの時間
通夜ぶるまいの一般的な執り行い時間は、1〜2時間です。 あまり長時間執り行うと、参加者の負担になることもあります。 時間を明確に決めて、時間内に食べるのに丁度良い料理の量と内容を用意するようにしましょう。
通夜ぶるまいの費用
通夜ぶるまいの費用は、参加者の数や料理の内容によって異なりますが、1人あたり2,000〜3,000円が相場です。 少し豪華な料理を用意する場合は、1人あたり5,000円ほどになることもあります。
お酒の有無によっても変わってくるため、予算に合わせて料理の内容や依頼先を考えましょう。 また、お坊さんが通夜ぶるまいを辞退した場合は、「お膳料」として5,000~10,000円ほど包み、お車代と一緒に渡すのを忘れないようにしましょう。
通夜ぶるまいの流れ
通夜ぶるまいの一般的な流れは、以下のとおりです。
- 1.通夜の最後に参列者とお坊さんに向けて通夜ぶるまいの案内をする
- 2.通夜ぶるまいの会場にて喪主が開式の挨拶をする
- 3.参加者全員で献杯し会食を始める
- 4.喪主が閉式の挨拶をして通夜ぶるまいは終了
通夜の最後に通夜ぶるまいをどこで何時から執り行うのか、どうやって会場まで行くのか、案内をします。 通夜ぶるまいの会場に参加者が揃い時間になったら、喪主が開式の挨拶をして会食開始です。 参加者全員で献杯し会食しながら、故人との思い出を語り合いましょう。 時間になったら、喪主が閉式の挨拶をして、通夜ぶるまいは終了です。
通夜ぶるまいのマナー
通夜ぶるまいは和やかな雰囲気で執り行われることが多いですが、あくまで法事です。 故人との思い出を語る場でもあるため、関係のない話はなるべく避け、大声で笑ったり騒いだりすることは避けましょう。 通夜ぶるまいも葬儀の一部と考えて、忌み言葉を極力避けることも大切です。
通夜ぶるまいをしない場合の注意点
通夜ぶるまいをしない場合は、代わり(粗供養品)を用意するのが一般的です。 粗供養品は、折詰や商品券などを用意することが多いようです。 通夜ぶるまいをしない場合は、事前に参列者やお坊さんに告知をしておくようにしましょう。
通夜ぶるまいの相談は葬儀業者にするのがおすすめ(まとめ)
通夜ぶるまいは昔と比べると、内容が多様化してきています。 昔は精進料理が基本でしたが、近年はこだわらず、故人の好きだった食べ物や肉や魚を食べたりすることもあります。 会食も和やかな雰囲気で執り行うことが多く、お酒を用意するケースも珍しくありません。
ただし、通夜ぶるまいはあくまで法事の一つです。 参加者の中には、現代的な通夜ぶるまいの形式に違和感を覚える人もいる可能性があります。 また、通夜ぶるまいの内容は、地域によっても異なります。 通夜ぶるまいを執り行うときは、法事としてふさわしい内容にするためにも、葬儀業者に相談するのがおすすめです。
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