葬儀にまつわるコラム
家族葬で必要な挨拶とタイミングを例文付きで解説!
2021.11.02
目次
家族葬における挨拶は、喪主にとって重要な役割を担うものです。家族葬と聞くと、「身内が中心となる葬儀だから、挨拶は必要ないのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。ですが、足を運んでくれた参列者に対しての挨拶や、出棺前の挨拶、精進落としの会食前後の挨拶など、家族葬であっても挨拶が必要な場面は多岐にわたります。
とはいえ、普段言い慣れない言葉を使ったり慌ただしい時間を過ごしたりする中では、不安に感じる喪主の方も多くいらっしゃいます。また、参列者に対して失礼のないような挨拶をするためには、事前にしっかりと内容を心得ておく必要があるでしょう。
今回は場面ごとにすぐに使える挨拶例文もありますので、有事の際にぜひお役立てください。
家族葬で挨拶は必要?
家族葬はそれぞれの家庭によって、参列者の人数や葬儀の規模も異なります。そのため、喪主による挨拶が必要かどうか迷う方も多くいらっしゃるでしょう。
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確かに純粋な身内だけの家族葬では挨拶が省略されることがあります。ですが、基本的に喪主挨拶は必要と考えたほうがよいです。なぜなら家族葬は身内以外にも、親戚やご友人、近所の方が参列することもあるため、たとえ一言だけであってもしっかりと感謝の想いを伝えることが重要だからです。
亡き故人のために足を運んできてくれた方々に対しては、適切な挨拶をして失礼のないような対応を心がけるようにしましょう。とはいえ、顔の知れた方の参列がほとんどなので、一般葬のように堅苦しく構える必要はありません。家族葬において挨拶が必要な場面やその内容について、順番に詳しく見ていきましょう。
家族葬で挨拶を行うタイミング
通夜
開式時間に合わせて、早ければ1時間前くらいから親戚や参列者の方が式場に到着します。中には普段会わないような遠縁の親戚や故人の友人などがいらっしゃるため、しっかりと顔合わせをして挨拶をするようにしましょう。
また、お勤めを頂く僧侶が到着した際には一度控室にご案内をします。開式前には「2日間どうぞよろしくお願いいたします」といった言葉を添えて挨拶をおこなうようにしましょう。
葬儀・告別式
参列者と僧侶への挨拶は通夜と同様に丁重におこないます。告別式の最後には祭壇の前に立って、全体に向けた「喪主挨拶」をする機会があります。故人の人柄が分かるエピソードや逝去に至るまでの経緯を自身の言葉でお伝えし、参列をしてくれた方々への感謝の気持ちを述べるようにしましょう。
精進落とし
精進落としの会食は火葬中か、火葬後に式場へ戻ってきてからおこなわれます。会食を始める前には、喪主から挨拶や献杯の発声をします。また、会食の終わり際にも改めてお礼の言葉を述べるとともに締めの挨拶が必要です。
出棺前の挨拶で気をつけたい3つのポイント
忌み言葉・重ね言葉を避ける
「浮かばれない」「死亡」といった忌み言葉や、「たびたび」「ますます」といった重ね言葉は葬儀の場においてふさわしくないとされています。挨拶をする文言の中にこれらの言葉が含まれていないかどうか、事前に注意しておくようにしましょう。
話す時間は2~3分程度にする
その場の思いつきや脈絡なく話を続けてしまうと、どうしても挨拶の時間が長くなってしまいます。あまりに長い挨拶は聞いているほうも疲れてしまうため、家族葬では簡潔に話をまとめて2〜3分程度の時間に収めるようにしましょう。
原稿を見ながらの挨拶でもOK
家族葬での挨拶とはいえ、普段言い慣れない文言も多いため、話す内容を全て暗記しておくことが難しい方もいらっしゃるでしょう。その場合は、あらかじめ原稿を用意しておき、それを読みながら挨拶をしても問題ありません。緊張をしてしまうという方でも、落ち着いてゆっくりと話すように心がければ、しっかりと気持ちは伝わります。
すぐに使える家族葬の挨拶例文
出棺前の挨拶
遺族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶を申し上げます。
私は、亡き〇〇(故人名)の長男、〇〇でございます。
本日はお忙しい中ご参列をいただき、また大変ご鄭重なるご厚志まで頂戴いただきまして誠にありがとうございます。
(故人の人柄・逝去までの過程)
このように大勢の方々にお見送りをいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前中に寄せられた皆さまのご厚情に対し、心より御礼を申し上げます。
未熟ではありますが、残された家族一同、皆さま方には、今後とも故人の生前同様のお付き合いをいただき、ご指導・ご鞭撻いただきますようお願いを申し上げます。
本日はありがとうございました。
精進落とし開始前の挨拶
昨晩の通夜・本日の葬儀・告別式とご多忙のところ亡き〇〇(故人名)の為に、ご会葬をいただきまして、誠にありがとうございました。
ご参列の皆様へお礼の気持ちを込めて、ささやかではございますが、心ばかりのお食事をご用意いたしましたので、お時間の許す限りごゆっくりとお召し上がりください。
本日は誠にありがとうございました。
散会する際の挨拶
皆様、本日は長時間にわたりまして最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。亡き〇〇(故人名)もさぞかし喜んでいることと存じます。
まだまだ、ゆっくりとご歓談していただきたいところですが、ご参列の皆様もお疲れのことと存じますので、この場をお開きとさせていただきたいと思います。
皆様、どうぞお気をつけてお帰りください。
本日は誠にありがとうございました。
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まとめ
純粋な身内だけが中心の家族葬では挨拶が省略されることもあるものの、基本的には一般葬と同様に様々な場面において喪主の挨拶は重要になってきます。とはいえ、参列者の人数も少なく、故人に近しい方が中心の式になるため、過度に畏まった挨拶を意識する必要はありません。
忌み言葉・重ね言葉を避けて、2~3分程度の短めの挨拶におさめることで、充分にお礼の気持ちは伝わります。話す内容を覚えきれないという方や、どうしても本番では緊張してしまうという方は、あらかじめ原稿を用意しておくとよいでしょう。
また、実際に挨拶の際はそうした原稿やメモ書きを読みながらでも決して失礼にはあたりません。場面や相手に応じた適切な挨拶が出来るようになるためにも、事前にしっかりと準備しておきましょう。
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