葬儀にまつわるコラム

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喪主は誰がやるべき?喪主の果たす3つの役割から決め方まで解説

2022.03.08

喪主を誰がやるのか、というのは意外と見落とされがちですが、葬儀を執り行う上では非常に重要なポイントになります。なぜなら、家庭の複雑な事情や家族間の関係性によっては、後々のトラブルに発展する可能性もあるからです。他にも、「自分の親はもう高齢だから喪主の役割が負担になるのでは…?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

喪主は一般的には血縁の深い順で務めるものですが、実は明確な決まりというのはありません。そこで今回は喪主の決め方から、喪主のやるべき主な3つの役割に至るまで、詳しく解説をいたします。いざ自分の家族の中から喪主を選ばなくてはならないとなった時に困らないよう、事前にしっかりと準備を進めておきましょう。

喪主とは?

喪主とは、葬儀を執り行うにあたっての主催者であり、遺族の代表となる存在です。具体的な役割としては、お葬式に関する様々な打ち合わせや判断、家族間の意見の取りまとめなどをおこないます。他にも、亡き故人に代わって式に参列いただいた方々への対応をおこなうというのも喪主の重要な役割です。

また、葬儀を終えた後でも四十九日法要や納骨、一周忌などがあり、そういった法事に関しても基本的には喪主が主体となって執り行うことが多いです。このように、葬儀から法事まで滞りなく進めるうえで、喪主の存在というのは非常に大きいといえるでしょう。

喪主は誰がやるべき?

喪主は「誰がやるべきか」という基準は明確にありません。ですが、一般的には故人との血縁関係に応じて、一番近い関係にあたる方が喪主を務めることが多いです。 そのため、例えば故人の配偶者がいる場合は、その配偶者が喪主として選ばれやすいでしょう。

ただし配偶者が高齢であったり、病気等の事情で参列ができないといった場合では、直系の子供か、故人に近しい親族が喪主を務めることが多いです。 配偶者以外が喪主になるケースでは、一般的に以下のような順番で優先順位がつけられます。

  1. 1.長男
  2. 2.次男以降の男子
  3. 3.長女
  4. 4.次女以降の女子
  5. 5.故人の両親
  6. 6.故人の兄弟・姉妹

長男や次男の優先順位が高いのは、やはり昔ながらの風習で、女性よりも男性が喪主になるべきという考え方によるものです。しかし、最近ではそのような風潮も薄れてきているため、必ずしも順番通りに当てはめる必要はありません。

例えば、故人の介護から看取りまでを長女や次女のいる家庭で長年サポートしていた場合を想定してみましょう。その際は、仮に長男・次男がいたとしても優先順位に関係なく、長女や次女が喪主になることもあります。

そのため、「喪主を誰がやるか」ということに関しては、必ずしも血縁関係だけで判断するのではなく、様々な事情を考慮して家族間の話し合いをおこなった上で決めるのがよいでしょう。

喪主の果たす3つの役割

葬儀社のスタッフとの打ち合わせ

喪主は葬儀の形式や日程を決め、費用に関するようなお葬式全般の打ち合わせをする必要があります。他にも、エンディングノートや遺言などで故人の意向があれば、代わりに葬儀社スタッフに伝えるといったことも必要になってくるでしょう。

また、葬儀の当日には、打ち合わせで決めた内容通りに式が進行するかどうかをしっかりとチェックすることも重要な役割となります。

宗教者とのやり取り

菩提寺の付き合いがある場合には、逝去の連絡から日程の調整に至るまでを喪主が窓口となって進めていきます。もし菩提寺がない場合は葬儀社から紹介される寺院とのやり取りになりますが、その場合であっても電話を通じて故人の情報を伝えたり、戒名の希望に関する連絡をおこなったりする必要があります。

また、当日式場に僧侶が到着された際は、対面での挨拶をおこない、合わせてお布施を渡すといったことも喪主の役割です。

場面に応じた挨拶

親戚やご友人・知人など、式に参列された方々に対しての挨拶や、生前中にお世話になった方へのお礼を述べるのは喪主の大切な役割です。式場には開式時間より早めに到着される方もいらっしゃいますので、式の当日は余裕を持った準備をする必要があるでしょう。

他にも、出棺時の挨拶や精進落としの会食の前の挨拶など、全体に向けた挨拶も必要となってくるため、話す内容を事前に想定しておくなどの準備をしておくと安心です。

喪主になるべき人がいない場合

遠縁の親戚が喪主になる

故人の直系親族がいない場合や、参列ができないといった事情がある場合には、甥や姪、いとこといった親戚関係にあたる方が喪主になることもあります。ただし、故人の納骨先や位牌・仏壇の管理をどうするか、というのが後々の問題になるケースもあるため、引き受ける際は慎重に判断するようにしましょう。

友人や知人が喪主になる

特に身寄りのない故人の場合などは、親族に代わって友人や知人が喪主になることもあります。その際は、亡くなった後の様々な手続きや葬儀費用の支払いなども対応するようになるため、こちらも引き受ける際は慎重に判断する必要があります。

喪主と施主の違い

状況によっては「喪主」の他に「施主」を立てるケースもありますが、両者の区別がつかないという方もいらっしゃいます。それぞれ以下のような違いがありますので、順に見ていきましょう。

喪主:葬儀を取り仕切る責任者、遺族の代表
施主:葬儀プランの決定や打ち合わせをおこない、葬儀費用の負担をする人

つまり、施主は金銭面で喪主のサポートをおこなう方ということになり、喪主とは立ち位置が異なる存在です。例えば、社葬や合同葬などでは、こうした区分が用いられることがあります。

しかし、最近ではそうした大型の葬儀も減ってきており、家族葬といった小規模な葬儀では施主の役割も喪主が兼任することが大半のため、あえて区別することなく同じ意味合いで用いられることが多くなってきました。

そのため、ほとんどのケースでは喪主と施主の両方を立てる必要はなく、あくまで「喪主を誰が務めるか」という点だけを相談した上で決定すれば問題ありません。

まとめ

故人が遺書やエンディングノートなどで指定をしない限りは、一般的に血縁順で喪主が決まります。ただし、家族間の話し合いによってはそうした順番通りにならないケースもあります。

喪主は遺族の代表者として葬儀全体を取り仕切る重要な存在です。葬儀の細かい打ち合わせから宗教者とのやり取り、場面に応じた挨拶などの役割を果たすために、慌ただしいイメージを持たれたかもしれません。

ですが、家族や周囲の人達が積極的にサポートできる体制を整えることで、喪主としては非常に心強く、葬儀自体もスムーズに進行することができます。また不安な点は都度葬儀社のスタッフにも相談し、一同で協力して悔いの残らないお葬式になるようにしましょう。

お葬式のご相談は、横浜祭典にご連絡(0120-310-866)ください。横浜市神奈川区都筑区に直営式場もございます。随時内覧も可能です。

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