葬儀にまつわるコラム

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満中陰志と香典返しの違いは?渡す時期・金額相場・品物も解説

2025.02.10

満中陰志は、主に西日本で使われている言葉で、香典返しを意味します。 四十九日法要を終えたあとに、参列者に対して香典のお礼として贈る品物のことです。 気になるのは、満中陰志と香典返しに違いはあるのかですよね。 満中陰志と香典返しのマナーは基本的には同じですが、言葉の意味合いが少し異なります。 今回は、満中陰志と香典返しの違いを解説します。 満中陰志を渡す時期・金額相場・品物も解説するので、ご参考にしてみてください。

満中陰志とは

満中陰志には、それぞれに以下のような意味があります。

  • ・満…満ちた状態
  • ・中陰…故人様がご逝去されてから四十九日目
  • ・志…贈り物の最上級の言葉

つまり、四十九日の忌明けを迎えて満ちたときに贈る、最上級の品物ということになります。 「満中陰志」という言葉は主に西日本で使われており、その他の地域では「香典返し」と呼ばれるのが一般的です。

満中陰志と香典返しとの違い

満中陰志と香典返しの違いは、前者が四十九日法要のあとに贈る返礼品であるのに対し、後者がさまざまな法要のあとに贈る返礼品すべてを指すことにあります。 つまり、満中陰志は四十九日法要のあとに贈る香典返しのことを指します。 満中陰志は主に西日本で使われている言葉であるため、関西やその他の地域では、四十九日法要のあとに贈る返礼品は「香典返し」と呼ばれるのが一般的です。

満中陰志を渡す時期

満中陰志を渡す時期は、忌明けを迎えた四十九日法要のあとです。 四十九日法要から1ヶ月以内に渡すのがマナーとされています。 近年では、四十九日法要の当日に満中陰志を渡すこともあります。 四十九日法要の当日に満中陰志を渡す場合、用語の意味合いから「満中陰志」という言葉は使えないため、「志」と書いて対応するようにしましょう。

満中陰志の金額相場

満中陰志の金額相場は、いただいた香典の金額の半分をお返しする「半返し」が基本です。 ただし、関係性の深い方などから高額の香典をいただいた場合は、ご遺族の負担を軽減したいというお心遣いであることに配慮し、3分の1ほどでお返しを用意しても失礼にはあたりません。 四十九日法要の当日に満中陰志(志)を渡す場合は、香典の金額に関係なく、一律で2,000〜3,000円ほどの返礼品を渡すのが一般的です。

満中陰志で人気のある品物

満中陰志で人気のある品物は、お茶や海苔、お菓子、洗剤、石けんなどの消耗品です。 消耗品である「消え物」が満中陰志として適切である理由は、「不祝儀を残さない」という考えに基づいているからです。 消耗品は好みを選びにくく、生活必需品として誰でも使いやすいことも、満中陰志として人気な理由です。 近年では、満中陰志としてカタログギフトも人気を集めています。 満中陰志や香典返し専門のカタログギフトは数多くあり、弔事の返礼品として適切なデザインが施され、内容にも配慮がなされています。 カタログギフトであれば好きなものを選んでもらえて、配送の手間がかからなかったり、当日返しでは荷物になりにくかったりする点がメリットです。

満中陰志として不適切なもの

満中陰志として不適切なものは、「四つ足生臭もの」と呼ばれるお肉やお魚などです。 お肉やお魚は殺生をイメージさせることから、仏教ではタブーとなっています。 昆布や鰹節、お酒など、慶事を連想させる品物も満中陰志としては不適切です。 また、満中陰志は四十九日法要の参列者に対して感謝の気持ちを示す返礼品ですが、お祝い事ではないため、華美なパッケージの品物は避けるようにしましょう。 カタログギフトの中にお肉やお魚、慶事を連想させる品物がある場合は、選んでいただいても問題ありません。

満中陰志の挨拶状の書き方

満中陰志を贈るときは、挨拶状を添えるのがマナーです。 満中陰志の挨拶状には、香典へのお礼と感謝の気持ち、四十九日法要を無事に終えられたことのご報告を記します。 満中陰志の挨拶状の書き方の例は、以下のとおりです。

謹啓 皆様におかれましては 益々ご清祥のこととお慶び申し上げます さて、先日は故○○の四十九日法要に際し ご多忙中にもかかわらずご丁寧なご弔慰を賜り 厚く御礼申し上げます ご供養のしるしとして心ばかりの品をお届けいたしましたので 何卒御受納いただきますようお願い申し上げます 今後とも故人○○が生前賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます

謹言 令和◯年◯月◯日

満中陰志の挨拶状の書き方のポイントは、時候の挨拶を記載しないこと、「謹言」など結語を記載することです。 文章の区切りは縁を切ること連想させてしまうため、基本的には句読点も使わないように気をつけましょう。満中陰志を「志」として四十九日法要の当日に渡す場合は、原則として挨拶状を添える必要はありません。

満中陰志が届いたらお礼をするべき?

結論から申し上げますと、ご遺族から満中陰志が届いても、基本的にお礼をする必要はありません。 満中陰志は香典に対する返礼品であるため、お礼にお礼を重ねることになってしまうからです。 お礼にお礼を重ねると、「不幸が重なる」ことを連想させ、ご遺族に対して失礼にあたる可能性があります。 感謝の気持ちを伝えたい場合は、満中陰志のお礼ではなく、その後の様子を気遣う内容の手紙を書いて送るとよいでしょう。

満中陰志は西日本で香典返しを意味する言葉(まとめ)

満中陰志という言葉はあまり 聞き慣れない方もいるかもしれませんが、主に西日本で「香典返し」を意味します。

四十九日法要のあとに渡す香典返しのことです。 四十九日法要の当日に渡す場合は、満中陰志ではなく「志」と書いて対応します。 満中陰志のマナーは、基本的に香典返しと同じです。 渡す時期は忌明けを迎えた四十九日法要のあとで、金額相場はいただいた香典の金額の半分をお返しする「半返し」が基本となります。

人気のある品物は、お茶や海苔、お菓子、洗剤、石けんなどの消耗品で、お肉やお魚、慶事を連想させる品物はふさわしくありません。 後日郵送で贈るときは、香典返しと同じく挨拶状を添えるのがマナーです。ご遺族から満中陰志が届いても、基本的にお礼をする必要はなく、却ってマナー違反となることがあるため気をつけましょう。

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