葬儀にまつわるコラム

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火葬場の仕組みを4つの項目で解説!火葬の流れやよくある質問

2025.06.06

日本では、火葬が最も一般的な葬送です。 しかし、火葬や火葬場の仕組みついて知っている方は少なく、ご親族の火葬に立ち会う際に戸惑ってしまうことも多いようです。 火葬場の仕組みは、火葬の形式や火葬炉の温度、火葬時間や再燃焼室について把握しておくと、理解が深まるかと思います。 今回は、火葬場の仕組みを4つの項目で解説します。 火葬場での火葬の流れも解説するので、ご参考にしてみてください。

火葬場の仕組み4つ

火葬場の仕組みは、火葬の形式や火葬炉の温度などを知ることで理解が深まるかと思います。 火葬時間や再燃焼室についても把握しておくと、一層、火葬や火葬場のことがよくわかるでしょう。火葬場の仕組み4つを解説します。

日本では「台車式」が主流

日本の火葬場において最も多く採用されているのは、「台車式」の火葬炉です。 台車式の火葬炉の特徴は、棺を乗せた台車が炉内へと移動し、火葬が執り行われることです。 システムの大半が自動化されているため、安全かつ効率的に火葬が進行し、作業員の負担も軽減されています。

火葬炉の温度は800~1200℃ほど

火葬炉内の温度は、一般的に800〜1200℃ほどに達します。 火葬炉内の温度は、ご遺体の状態や燃料の種類によって自動的に調整され、適切な火葬が執り行われるよう厳密に管理されています。 高温管理によって、衛生的かつ迅速に火葬が完了するのです。

火葬時間は約1時間

火葬にかかる時間は、ご遺体の状態や棺の素材などによって異なりますが、約1時間が目安です。 ご遺族は火葬中、火葬場に併設されている待合室で待機するのが一般的です。 火葬時間が終了するまでは、静かに故人様を偲びながらお待ちしましょう。

再燃焼室の設置

現代の火葬炉には、環境負荷を最小限に抑えるため、「再燃焼室(二次燃焼室)」が設置されています。 再燃焼室は、ご遺体を火葬する際に発生する煙や有害物質を、さらに高温で再燃焼させることで無害化し、大気中への排出量を大幅に削減するための設備です。 環境に配慮した火葬は、現代の葬儀において不可欠な要素となっています。

火葬場での火葬の流れ

火葬場では故人様とご遺族が到着すると、まず火葬許可証を提出し、納めの式を執り行います。 納めの式の後に火葬を執り行い、葬儀社スタッフの案内のもと、ご遺族はお骨上げの儀に進みます。火葬場での火葬の流れを詳しく解説します。

火葬場に到着

葬儀・告別式の後、霊柩車にご遺体を乗せ、ご遺族やご親族はマイクロバスなどで火葬場へ向かいます。火葬場に向かうのは一般的に、ご遺族やご親族、近親者のみです。 火葬場に到着したら、故人様を乗せたお棺を霊柩車から降ろし、火葬棟へと運び入れます。火葬場の係員の指示に従い、落ち着いて進みましょう。

火葬許可証の提出

火葬を執り行うには、自治体から発行される「火葬許可証」が必要です。 火葬場に到着したら、窓口で火葬許可証を必ず提出しましょう。 火葬許可証がないと、火葬は執り行えません。 葬儀社とご遺族間で事前に確認し、忘れずに持参しましょう。

納めの式

納めの式とは、火葬炉前で故人様とお別れをする儀式のことです。 僧侶による読経や、ご遺族による最後の焼香などが執り行われます。 故人様のお顔を見て最後のお別れを告げ、棺が火葬炉へと納められるのを見届けます。

火葬の執り行い

棺が火葬炉に納められた後、火葬が執り行われます。 火葬中は、ご遺族は控室や待合室で過ごします。 火葬時間は約1時間が目安ですが、ご遺体の状態や火葬場の状況などによって異なります。 火葬が終わるまでは、故人様を偲びながらお待ちします。

骨上げ

火葬の終了後、ご遺族は収骨室へと案内されます。 収骨室では、故人様の遺骨を骨壷に納める「骨上げ(収骨)」を執り行います。 二人一組で箸を使い、足元から頭部へと遺骨を拾い上げて骨壷に収めるのが、一般的な慣習です。 拾いきれなかった遺骨は、火葬場で適切に供養されます。

火葬場や火葬に関するよくある質問

火葬場や火葬に関するよくある質問に、「火葬中に生き返っても助けない理由は?」というものがあります。 「火葬ではなぜ骨だけ燃えずに残るの?」というのも、よくある質問です。 最後に、火葬場や火葬に関するよくある質問にお答えします。

火葬中に生き返っても助けない理由は?

火葬中にご遺体が生き返ることがあるというのは、都市伝説です。 火葬炉の高温下での生命活動は、不可能であるからです。 火葬中にご遺体が動くのは、高熱によって筋肉や腱の収縮が起こることが原因と考えられます。 ご遺体の体内のガスが膨張することで、動いて見えることもあります。 火葬は医師による死亡確認と、ご逝去されてから24時間以上経過した後に執り行われるため、「故人様が生き返る」といった現象は化学的に不可能となります。

火葬ではなぜ骨だけ燃えずに残るの?

火葬炉の温度は高温ですが、骨は主にリン酸カルシウムという無機質で構成されており、燃焼しにくい性質を持っています。 ご遺体の骨以外の組織、筋肉・脂肪・水分などは有機質であるため、燃焼して灰となります。 最終的に燃え残った骨が、遺骨として残る仕組みです。 火葬技術の進歩により、近年はよりきれいに遺骨が残るようになっています。

火葬場の仕組みと火葬の流れを知って葬儀を円滑に執り行いましょう(まとめ)

火葬は、日本で最も一般的な葬送方法です。 しかし、火葬や火葬場の具体的な仕組みや流れは、あまり知られていません。 火葬場の仕組みとしては、主流である台車式火葬炉の採用、800~1200℃という高温での管理、約1時間が目安の火葬時間を把握しておくと理解が進みやすくなるでしょう。現代の火葬炉には再燃焼室が設置されており、環境への配慮も徹底されています。

火葬の流れは、火葬場到着から火葬許可証の提出、故人様との最後のお別れとなる納めの式、火葬の執り行い、最終的に骨上げという手順で進みます。 この一連の流れを事前に把握しておくことで、ご遺族は落ち着いて故人様を見送ることができます。火葬中にご遺体が動くといった話は、熱による筋肉収縮などが原因の都市伝説であり、科学的にはあり得ません。骨が残るのは、骨の主成分が無機質で燃えにくいためです。 火葬に関する正確な知識を持つことで、安心して故人様をお見送りいただけることでしょう。

お葬式のご相談は、横浜祭典にご連絡(0120-310-866)ください。横浜市神奈川区都筑区に直営式場もございます。随時内覧も可能です。

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