葬儀にまつわるコラム
お葬式に出席することをあらわす「参列」と「列席」の詳しい意味や違いについて
2024.03.06
目次
お葬式に出席するという行為は様々な言い回しで表現することが出来ます。よく耳にするのが「参列」という表現ですが、一方で「列席」という言い回しを聞いたことがあって、両者の違いがよく分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと「参列」も「列席」も意味としては同じなのですが、それらの用語を発する場面や立場によって表現を言い換える必要があります。
今回の記事では葬儀へ出席することをあらわす各用語について、実際に使用される場面を例文でご紹介しつつ、意味や違いを詳しく解説いたします。普段あまり意識することのない内容ですが、この機会にしっかりと情報を整理しておくようにしましょう。
そもそも葬儀に「出席する」という表現は正しい?
「出席する」という表現は主に学校の授業や会社の会議といった、何らかの集まりに参加する際に用いられることが多いでしょう。お葬式自体も親族や参列者が集まって故人を偲ぶための儀式を執り行うため、出席という言葉を使うことは決して間違いではありません。
ですが、ややカジュアルに聞こえてしまう側面もあり、冠婚葬祭といった儀礼を重んじる場面では別の用語が使用されることがほとんどです。そのため、実際には「参列」や「列席」といった表現がよく使用されます。
これら2つの用語はほとんど同じ意味を持ちますが、使う場面によって微妙に異なる点が存在しているため、それぞれ具体的に見ていきましょう。
「参列」と「列席」の違いについて
参列とは
参列とは、特定の行事や式典に参加するという意味があります。そのため、お葬式に限らず、結婚式や入学式といった儀式に参加することを意味する用語として広く使うことが出来ます。ただし参列は式典に参加する側の人達(葬儀の場合は親戚や故人の友人など)が、自身に向けて使用するケースがほとんどです。具体的には以下のように用いられます。
- (例1)お通夜に参列したいのですが、何時に伺えばいいでしょうか?
- (例2)告別式に参列できないので、事前にお香典だけお渡ししてもいいでしょうか?
列席とは
列席とは字の通り「席に列をなす」という意味があり、出席や参列といった言葉と同じ意味合いを持っています。ですが、実際に使用するのは式典を主宰している側(葬儀においては喪主やその家族)が来られた方々に対して呼びかけをするタイミングがほとんどです。具体的には以下のような喪主挨拶や献杯の発声といった場面が想定されるでしょう。
- (例1)本日は亡き母の葬儀に列席を頂き、誠にありがとうございます。
- (例2)ご列席の皆様方には心ばかりの食事を用意させて頂きました。
お葬式に「弔問する」という表現もある
お葬式においては「出席」「参列」「列席」といった言葉以外に、似たような表現で「弔問」という言葉もあります。弔問は「弔う」という言葉が入っている通り、近しい方の訃報を受け、故人の遺族へ直接お悔やみを伝えに行く行為のことです。
そのため、お葬式の場面でしか用いることは出来ませんが、「弔問客」といった言葉もある通り、実際には参列や列席と同様に広く使用されています。
また、弔電などに記載される文面において、「○○様のご逝去のお悲しみに対し弔問かなわぬ非礼をお詫びし、 謹んで哀悼の意を表します。」といった書き方をする場合にも使われることもあるため、覚えておくとよいでしょう。
お葬式に来られた方へのお礼について
お葬式に来られた方に対しては、何らかのおもてなしをするのが昔からの慣例となっています。逆に言えば、それらを何もしないというのは参列者にとって失礼な振る舞いとなってしまうため、必要となるお礼について具体的に見ていきましょう。
通夜振る舞いの席を用意する
通夜振る舞いとは、弔問客に対してお寿司や天ぷらといった大皿に乗った料理やお酒が提供される食事の場のことを指します。通夜振る舞いは遺族からの感謝の意を表す場でもありますが、同時に故人を偲ぶために集まって色々な話をしてほしいという意味も込められています。そのため、食事の用意がある場合には、短い時間だけであっても立ち寄ることが参列者側のマナーとされています。
会葬御礼品や即返しの品をお渡しする
香典を頂いた方に対しては返礼品の用意をすることが一般的です。その際は地域によって違いはありますが、主に2通りの用意の仕方があります。
1つは会葬御礼品といって、500円〜1,000円程度のハンカチやお茶などのお品を渡す方法です。その場合には後日の四十九日法要の頃合いに、改めて香典の金額に応じた額の返礼品をお渡しするのが慣例となっています。
もう1つは即返しといって、2,000円〜4,000円程度のお菓子や日用品を参列者に渡す方式です。即返しでは「即」という言葉が入っている通り、後々にお返しすることを前提とするのではなく、お葬式の当日に渡した品で香典返しを完結させることができます。
参列の規模や遺族の考え方によって、どちらが最適の渡し方になるかは異なるため、事前によく相談した上で判断されることをおすすめいたします。
まとめ
出席という言い回しは学校の授業や何らかの集まりに参加するという意味合いがあるため、お葬式の場面においては決して間違いではないものの、あまり広く使われる用語ではありません。
その代わりに用いられるのは「参列」や「列席」という表現です。「参列」は式典の場に招かれた自分自身を指す言葉であり、「列席」は式典を主催する立場の方が発する際(喪主挨拶などの場面)の用語として使い分けがなされます。
なお、式に来ていただいた方には通夜振る舞いなどの食事の席を設けたり、お返しの品物を用意しておもてなしすることが一般的です。あまり意識することのないマナーではあるものの、参列する側、式を主催する側の双方にとって予め内容を理解しておくと、いざという際も安心です。
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